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将棋・矢倉の棋譜 第63期王将戦 七番勝負 第3局 渡辺明王将 vs 羽生善治三冠 矢倉系の将棋

今回の将棋は、途中までずっと先手が良いように見えました。将棋ソフト激指で調べてみますと、65手目2四飛から71手目3四銀の数手で一気に急転直下したようです。(75手目の2三歩の時点では大差です。将棋ソフト激指の解析結果を見ていますと、やはりその正確さと優秀さには脱帽します。)

先手の渡辺明王将は、この2手特に65手目2四飛にはあまり時間をかけていませんでしたので、何か大きな錯覚か読み違いでもあったのかもしれません。詳細は、将棋世界の解説を待ちましょう。

 

正直なところ、羽生善治三冠の3連敗を予測していましたので、今回の結果には安堵しています。別に羽生贔屓という訳ではないのですが、将棋のタイトル戦はできる限り多く観戦したいですから、片方の4連敗や1勝4敗は避けてほしいのです。

これで羽生善治三冠がやっと一番を返しましたので、次の第63期王将戦七番勝負第4局からますます盛り上がってきます。渡辺明王将の調子も戻ってきていますから、第4局以降も大熱戦が期待できるでしょう。

 

できれば対抗形(振り飛車対居飛車)の将棋を見たいです。ですが、その可能性は1%もないでしょうから、過度の期待はやめておきます。

なお、今回の将棋は矢倉の出だしでしたので、<矢倉系の将棋>と記事タイトルには書いておきました。

 

 

 

 

詰将棋サロンの効果【将棋五段への近道】

 

 

最近年末から年始にかけて、谷川浩司プロの「光速の詰将棋」に取り組んだ。

 

光速の詰将棋

 

解いた問題は、主に将棋五段クラスの問題である。

 

以前取り組んだ時は、将棋から離れて随分経った平成20年当時である。

この頃の将棋の棋力は、推定将棋二段程度だろう。

将棋から離れても、詰将棋もある程度は解いていた。

だが、解きやすい問題中心だったので、棋力的には随分怪しいレベルだった。

 

それから3~4年経って、将棋世界の詰将棋サロンに本格的に取り組んだ。

昨年(2012年)のことである。

問題数は、大体450~500問ぐらいになる。

 

その成果が、早速出たようだ。

 

年末年始に再び「光速の詰将棋」に取り組むと、五段クラスの問題でも易しく感じる。

詰将棋サロンの問題よりも、とても易しく感じるのだ。

 

実際スラスラ解ける問題が多かった。

2割前後は一睨みで解け、3割前後は1分程度で解けた。

 

この経験を踏まえて確信した。

やはり、将棋世界の詰将棋サロンの効果は絶大だ。

 

将棋高段、特に、将棋五段への近道だと断言できる。

 

昔は、詰将棋サロンに取り組むと、将棋三段や将棋四段になれると言われていた。

言い出した人は、2012年12月18日に急逝した米長邦雄永世棋聖(前日本将棋連盟会長)その人である。

 

だから、昔は管理人も、そのレベルを目指して真面目に取り組んだものである。

 

だが、最近の現状に合わせると、その将棋四段や将棋三段では実情に合わなくなってきた。

現代ならば、将棋五段や将棋六段の壁を破るための最高の教材になりそうだ。

 

取り組む上でとても重要なことは、たった1つである。

それは、諦めずに長期的に取り組むことだ。

 

このレベルに取り組むような人は、すでにある程度将棋が強くなっている。

そこから強くなるためには、相当高い壁を乗り越える必要がある。

だから、一筋縄では行かないのだ。

 

もう一度書く。

諦めずに長期的に取り組むことだ。

 
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