目次
21.実戦詰将棋を解くための基礎固めになる
・詰将棋より実戦詰将棋の方がより重要です。
・その実戦詰将棋のために、詰将棋は基礎力養成の教材になります。
22.必至(必死)や寄せの基礎練習になる
・必死(必至)や寄せは、詰めろ(一手スキ)や二手スキ(詰めろの一手前)が頻繁に出てきます。
・この詰めろの練習に詰将棋が基礎的練習になります。
23.中段玉や入玉の寄せがうまくなる
・人間同士の戦いでは頻繁に中段玉や入玉状態になります。
・中段玉や入玉は、大変寄せにくいです。
・その練習として、玉が4~9段の詰将棋を解くことは格好の練習になります。
24.将棋の局面で急所に目が行くようになる
・詰将棋のように狭い局面で急所を探す基本的な練習をしていると、実戦のような広い局面でも急所に目が行くようになる。
・棋譜並べや次の一手の併用でその効果は大きくなる。
25.根気や根性が身に付く・容易に諦めないようになる
・詰将棋を諦めないで解いていると根性が身に付く。
・実戦の際不利な局面や敗勢になっても容易に諦めなくなる。
26.思考力が高まり将棋の局面を深く考えられるようになる
・普段から詰将棋や棋譜並べ、次の一手などで将棋の局面を深く考えていると、実戦でも深く考えられるようになる。
・その効果は長期的に続けていると実感しやすい。
・深い思考から逃げる人は、将棋は強くならない。
・既存の定跡を疑うこともしないのでありきたりの将棋になる。
・思考力の上昇は、疑問力の上昇にもつながる。
27.粘り強い将棋になるので、金星が増え勝率が上がる
・「25」と関連しますが、粘り強い将棋により思わぬ勝ち星を拾うようになります。
28.先入観や偏見がなくなる
・定跡重視の将棋ではないので、先入観や偏見のない将棋を指せるようになります。
・山崎隆之プロがその典型的なプロ棋士です。彼は詰将棋で将棋が強くなったそうです。
29.定跡を疑い定跡以外の指し手でも良い将棋を指せるようになる
・「28」と関連します。
・自分の読みに自信があるので定跡以外の指し手にも恐れず飛び込めます。
30.指し手の幅が広がり将棋の可能性が広がる
・「28」「29」と関連します。
・要するにパターン化した将棋から離れられるということです。
31.大量にこなすと自信が付く・自分の読みにも自信が付く
・将棋以外すべてそうですが、量をこなすと自分の指し手に自信が付きます。
・これは、詰将棋でも次の一手でも実戦でも同様です。
・自分の大好きなことで量をこなしましょう。
・自信を付けるためには、繰り返すことと大量にこなすことが不可欠です。
・将棋の実戦(ネット将棋を除く)では、自信満々に指すことが大切です。
・自信満々に指す人には、何かしらの裏づけがあるのです。
・それは、本人の過去の積み重ねである場合が多いです。
・自分が自信満々に指すと、対戦相手はどうしても弱気になります。
・弱気になれば指し手も消極的になります。
・将棋を含む勝負事では、これがとても大切なのです。
・自信満々に指すための積み重ねをどうぞお忘れなく!!!
・ちなみに、将棋のプロでも自信が無さそうに指していると、大抵の場合負けます。
32.詰み形を多く知り寄せ方の幅が広がる
・たくさんの詰将棋を解くと、寄せの構想力が高まります。
・つまり、寄せ方の幅が広がるのです。
・一桁の詰将棋、特に3~7手を大量に解きましょう。
33.頭が柔軟になる
・28~30と関連します。
・固定観念がなくなるということです。
・頭が固い人ほど詰将棋の学習効果を否定します。
・人間の脳はそれほど単純ではありません。
・数学は、計算問題と基本問題を速く正確に解ける人ほどこの教科を得意にします。
・将棋の場合は、詰将棋と次の一手が数学のそれらに相当します。
・詰将棋や次の一手で基礎固めをしっかりやる人ほど、あとから伸びます。
・また、発想の幅が広がり面白い将棋を指せるようになります。
・もちろん、実戦練習があってこその話です。