目次
将棋ソフト(激指)の弱点
・残念ながら将棋ソフトにも弱点がある。
・これらについて触れない訳にはいかない。
・これらも十二分に把握した上で、我々の将棋上達に将棋ソフトを上手に生かしていこう。
①人間的弱さがない、少ない
・将棋ソフトには、人間的弱さがない。
・特に、定跡のうろ覚えや時間に追われた慌てたミス、将棋終盤での寄せや詰みのミスが、極端に少ない。
・それにより、将棋ソフトでは、逆転勝ちが極めて少ない。
・これが、将棋ソフトのつまらないところでもある。
・将棋ソフト激指の形勢評価を見ても、片方に形勢が傾くと、そこから逆方向に行くことがほとんどない。
・こういう点を改良できれば、将棋ソフト激指の将棋も面白くなってくる。
・例えば、将棋の棋力のところに、人間五段や人間四段を加えると面白いだろう。
・人間的ミスが出てくる将棋を敢えて将棋ソフトに指させるのだ。
・いずれそういう将棋ソフトもできるかもしれない。
・なぜこういうことを書いたかというと、将棋ソフトの将棋は、特に終盤でハラハラドキドキしないのだ。
・この「ハラハラドキドキ」感がないと、将棋観戦の妙味が薄れてしまう。
・将棋の楽しみは指すことだけではない。
・観戦者の楽しみを増やすような将棋を将棋ソフトも指せれば、ますます将棋ソフトも売れることだろう。
②将棋の終盤力がアマチュアより強過ぎる
・ご存知のように、将棋ソフト(激指)の終盤力は、アマチュアよりずっと強い。
・もうすでに将棋のプロ八段以上のレベルだという評価もある。
・この辺りをもっと調整できれば、そしてもっとアマチュアらしくできれば、将棋ソフトの将棋も面白くなる。
③将棋ソフトの棋力を変更すると、最初の1、2局だけ前の棋力の影響を受けることがある
・激指初段から激指四段へ将棋ソフトの強さを変えて対戦すると、最初の1、2局だけ激指四段が極端に弱いことがある。
・また、逆に激指四段から激指初段へ設定を変えると、激指初段が恐ろしく強い時がある。
・これは、管理人だけで起きる現象なのだろうか?それとも大きな勘違いだろうか?
④将棋ソフト激指の解析は、完璧ではない
・将棋ソフト激指の解析能力は、素晴らしい。
・だが、残念ながら、完璧ではない。
・特に、プロの読みに圧倒的に負けているパターンが2通りある。
・1つは、そもそも発想が全然異なる時である。
・プロが、激指の解析結果の上位にはない手を指しても、大きく形勢が崩れないこともある。
・つまり、激指の解析が、プロの指し手を予測できなかったことになる。
・もう1つは、プロが、長期的視野に立って将棋の構想を組み立てた時である。
・こういう時の解析結果は、プロの読みを遥かに下回っている。
・将棋ソフトの読み(?)の中には、人間にはない指し手も多く含まれる。
・だが、その逆もまたしかりである。
・今のところ、お互いに弱点を補完し合っている状態だ。
・これも、いずれ将棋ソフトが、プロの読みを大きく上回る時代が到来するかもしれない。
⑤激指初段でもかなり将棋が強く、ここで挫折する人が多い
・将棋道場三段・四段・五段あたりでも、激指初段に負け始める人が多くなる。
・特に、普段からあまり持ち時間を使わない人にその傾向がある。
・激指初段・二段あたりで躓いた人は、ここからじっくり指すようにした方が良い。