将棋ソフト激指13は、こう使えば将棋が強くなる!!【3】将棋ソフト激指の弱点(マイナビ将棋レボリューション激指14・激指定跡道場5)

 

 

将棋ソフト(激指)の弱点

 

・残念ながら将棋ソフトにも弱点がある。

・これらについて触れない訳にはいかない。

・これらも十二分に把握した上で、我々の将棋上達に将棋ソフトを上手に生かしていこう。

 

マイナビ 将棋レボリューション 激指13

 

①人間的弱さがない、少ない

・将棋ソフトには、人間的弱さがない。

・特に、定跡のうろ覚えや時間に追われた慌てたミス、将棋終盤での寄せや詰みのミスが、極端に少ない。

・それにより、将棋ソフトでは、逆転勝ちが極めて少ない。

・これが、将棋ソフトのつまらないところでもある。

・将棋ソフト激指の形勢評価を見ても、片方に形勢が傾くと、そこから逆方向に行くことがほとんどない。

・こういう点を改良できれば、将棋ソフト激指の将棋も面白くなってくる。

・例えば、将棋の棋力のところに、人間五段や人間四段を加えると面白いだろう。

・人間的ミスが出てくる将棋を敢えて将棋ソフトに指させるのだ。

・いずれそういう将棋ソフトもできるかもしれない。

・なぜこういうことを書いたかというと、将棋ソフトの将棋は、特に終盤でハラハラドキドキしないのだ。

・この「ハラハラドキドキ」感がないと、将棋観戦の妙味が薄れてしまう。

・将棋の楽しみは指すことだけではない。

・観戦者の楽しみを増やすような将棋を将棋ソフトも指せれば、ますます将棋ソフトも売れることだろう。

 

②将棋の終盤力がアマチュアより強過ぎる

・ご存知のように、将棋ソフト(激指)の終盤力は、アマチュアよりずっと強い。

・もうすでに将棋のプロ八段以上のレベルだという評価もある。

・この辺りをもっと調整できれば、そしてもっとアマチュアらしくできれば、将棋ソフトの将棋も面白くなる。

 

③将棋ソフトの棋力を変更すると、最初の1、2局だけ前の棋力の影響を受けることがある

・激指初段から激指四段へ将棋ソフトの強さを変えて対戦すると、最初の1、2局だけ激指四段が極端に弱いことがある。

・また、逆に激指四段から激指初段へ設定を変えると、激指初段が恐ろしく強い時がある。

・これは、管理人だけで起きる現象なのだろうか?それとも大きな勘違いだろうか?

 

④将棋ソフト激指の解析は、完璧ではない

・将棋ソフト激指の解析能力は、素晴らしい。

・だが、残念ながら、完璧ではない。

・特に、プロの読みに圧倒的に負けているパターンが2通りある。

・1つは、そもそも発想が全然異なる時である。

・プロが、激指の解析結果の上位にはない手を指しても、大きく形勢が崩れないこともある。

・つまり、激指の解析が、プロの指し手を予測できなかったことになる。

・もう1つは、プロが、長期的視野に立って将棋の構想を組み立てた時である。

・こういう時の解析結果は、プロの読みを遥かに下回っている。

・将棋ソフトの読み(?)の中には、人間にはない指し手も多く含まれる。

・だが、その逆もまたしかりである。

・今のところ、お互いに弱点を補完し合っている状態だ。

・これも、いずれ将棋ソフトが、プロの読みを大きく上回る時代が到来するかもしれない。

⑤激指初段でもかなり将棋が強く、ここで挫折する人が多い

・将棋道場三段・四段・五段あたりでも、激指初段に負け始める人が多くなる。

・特に、普段からあまり持ち時間を使わない人にその傾向がある。

・激指初段・二段あたりで躓いた人は、ここからじっくり指すようにした方が良い。