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詰将棋の学習効果:その1


 

詰将棋の学習効果は、計り知れません。

将棋のプロでさえ、結局は詰将棋しかいないと言う人もいます。

・将棋で強くなるためには最終的には詰将棋しかないという意味です。

 

将棋のプロは、片っ端から目に付いた詰将棋を解きます。

とにかくあらゆる問題を解くのです。(森九段より)

 

我々アマチュアには到底無理な話ですが、

市販の一般的な詰将棋ぐらいならば挑戦できます。


将棋七冠王になった羽生プロでさえ、

毎日詰将棋を150問解いているそうです。

・某プロによると、一手詰も解いているそうです。

 

それぐらい、詰将棋は将棋の【基礎練習】として重要なのです。

詰将棋は、野球で言えば素振り、サッカーならばパスやシュート、

あるいはリフティングに相当するでしょう。

学校の勉強の数学ならば、計算練習、国語や英語ならば音読が、

そのレベルの基本練習になります。

 

物事は、基礎練習なしでは、上達しません。将棋も強くなりません。

この基礎練習の充実と絶え間ない継続が、将棋上達の大きな鍵です。

是非肝に銘じておいて下さい。

 

以下に、詰将棋の学習効果を書きました。

 

 

更新については、【将棋・上達の探求】で随時お知らせ致します。

01.終盤力が高まる

・詰将棋の上達により、実戦詰将棋の実力が上がる。

・また、それにより、将棋の終盤、特に、寄せ、必死(必至)の力が上達する。

 

02.将棋の終盤の構想を早い段階から描けるようになる

・詰将棋での長手数の読みの訓練は、とても重要である。

・この訓練により、中盤の終わりや終盤の入り口で大まかな寄せの構想を描けるようになる。

・これができると、将棋の展開を有利・優勢に持ち込める。

 

03.長手数の詰みを読み切れるようになる

・手筋を多く含んだ詰将棋より、実戦での長手数の詰みの方が易しい場合も多い。

・練習を重ねると、実戦でそういう詰みを逃さなくなる。

 

04.「詰みそうだな!」と感じることが多くなる

・感覚的に詰みの有無を掴めるようになる。

・また、その嗅覚が優れるようになる。

・深く長く読めるようになるほど、その直感が早くなる。

 

05.「将棋は、自分の頭で考えただけ強くなるゲームである。」

 ・上の名言は、元名人の加藤一二三九段の言葉である。

・将棋が強い人は皆、終盤が強い。

・そして、中盤も強い。

・これは、①詰将棋や②棋譜並べ、③次の一手で読みの訓練をしているからである。

・上記の名言には、100%同意できるし、プロの多くも同じ考えだろう。

・結局、将棋は普段から自分の頭で考えることが重要である。

・これをサボっている人は、いざと言う時ほど将棋が弱い。

・詰将棋が嫌いな人は、実は自分の頭で考えることが嫌いな人でもある。

・詰将棋は、答えがあるので必ず結論が出る。

・結論が出る詰将棋を考えられない人が、結論の出にくい将棋で深く考えることは難しい。

・これは、詰将棋以外の棋譜並べ、次の一手でも同様である。

・棋譜並べや次の一手でも、じっくり考えることができる人が、将棋で強くなる。

・なお、次の一手は解答があるので結論が出ている比較易しいレベルだ。

・だからこそ、次の一手は、自力で多くの問題に挑戦する必要がある。

・だが、棋譜並べの場合、指し手の多くは解答も結論もない。

・この点に注意して練習しないと、学習効果が半減する。

 

06.無意識の読みが発動するようになる

・一目、一睨みで詰ませられる詰将棋が多くなると、無意識に読みを進められるようになる。

・数多く詰ますと、脳が勝手に読みを進めてくれる。

・これは経験者しかわからない。

・脳が勝手に読んでくれるので、意外と楽な部分もある。

 

07.脳に将棋回路、詰将棋回路が早くできる

・脳に将棋回路を作るためには、局面の狭い詰将棋が優れている。

・最初は5×5に収まるような狭い範囲で練習すると良い。(5×5の詰将棋)

・絶え間ない練習が、いずれ脳内に将棋回路や詰将棋回路を作ってくれる。

・この回路のおかげで、将棋の読みが正確になり、また深く読めるようになる。

・また、これらが脳内将棋盤の土台になる。

 

08.脳内将棋盤と準脳内将棋盤ができやすい

・【07】で記述しように、狭い局面での読みの練習が脳内に将棋回路・詰将棋回路を作る。

・これができると、脳内で将棋の読みを進めることができるようになる。

・脳内将棋盤とは、目を瞑った状態でも脳の中に浮かべることができる将棋盤のことである。

・準脳内将棋盤とは、書籍などを見ながらならば数十手駒を進められる将棋盤のことである。

・かつての奨励会試験(プロのテスト)は、この準脳内将棋盤の有無を確かめるものだった。

・最近の問題を見ていないが、今もこのタイプの試験が続いている可能性がある。

 

09.自分の読みの癖、弱点がわかる

・人間の将棋の読みには、癖がある。

・この癖を修正するためには、詰将棋を解くことが適切である。

・解けない問題は、それがその人の読みの癖を教えてくれている。

・癖があれば、自分の都合の良い【勝手読み】をしていることになる。

・つまり、本筋を外れた読みをしているのである。

・一般的な市販の詰将棋を詰ますことができなければ、それだけ多くの癖があることになる。

・将棋三段になるまでに、できるだけその癖をなくすことである。

・それにより、自分の読みの幅が広がり、指し手の可能性が広がる。

・もしそれができなければ、いずれ長い停滞期間を経験することになる。

 

10.勝手読みを減らせる

・将棋は、弱い人ほど自分勝手に指し手を読んでいる。

・自分の都合の良いように、相手の手を読み過ぎるのだ。

・そのため、実戦では思わぬ手を指されて大敗を喫する。

・将棋は、まず1~7手を正確に読めるようにすることが大切だ。

・その訓練として、詰将棋は大変都合の良い練習材料になる。

・詰将棋を大量に繰り返し解くだけで、短期間で将棋三段程度になる人もいる。

・まずは、深く読めることよりも、勝って読みを減らし正確に指し手を読めるようにすることだ。

11.返り読みをしない練習ができる

・よく実戦を指している人はわかると思うが、同じ局面で読みが堂々巡りをすることがある。

・詰将棋で指し手を読む訓練をしていると、この堂々巡りがだんだん減ってくる。

・この効果は絶大で、実戦での時間節約につながる。

・当然将棋の勝率も上がり、昇級・昇段につながり将棋も強くなる。

・これは、常に脳内に将棋盤を置いている効果である。

・詰将棋を解くことによって、朝から晩まで脳内に将棋盤を置くことが可能だ。

・この継続により、脳と将棋盤の一体化が始まる。

 

12.駒を最大限に活用できるようになる

・詰将棋が苦手な人は、その解けない理由をわかっていない。

・それは、将棋の駒の性能を最大限に生かせていないのだ。

・駒の性能を生かし最大限に活用できれば、自然と詰将棋は解けるようになる。

・将棋が弱い人も同様だ。

・本人が思っている以上に、駒を生かせていない。

・将棋の駒は、自分の分身だ。あるいは、自分の部下だ。

・自分を王様(殿様・領国の主)だと思うことだ。

・そして、自分の部下(兵士達)の能力を生かせる配置や戦いを考えよう。

・会社に勤め多くの部下を従えている大人には、話が通じるはずだ。

・特に、5人の仕事を3~4人でこなすような努力をしている人には。

・少ない戦力でどう戦うかは、将棋も仕事も全く同じだ。

・ちなみに、管理人は、若い頃から3人の仕事を1人でこなしていた。

 

13.駒の代用が上手になる

・将棋の駒は、いつも必要な時に必要な駒があるわけではない。

・そういう時には、知恵を絞って駒の代用を考える必要がある。

・その訓練として、詰将棋の練習は最適である。

・詰将棋は、敢えて不便さな状況にして難易度を上げている問題が多数ある。

・詰将棋を解く時には、他の持ち駒でも解答を考えると、問題作成者の意図がわかることもある。

 

14.集中力が上昇する

・詰将棋は、将棋と違って解答がある。

・解答のない将棋の実戦では、その集中力を維持しにくい。

・だが、部分図の詰将棋では、解答が解けるまでの数分間の集中力が大幅に上がる。

・場合によっては、その集中力が30分、60分を超える。

・この集中力アップこそが、将棋上達の最大の鍵とも言える。

・将棋が強い人ほどこの集中力は高く、雑念の入らない深い読みをしている。

・また、将棋が強い人ほど集中している時の時間の流れが遅くなる。

・つまり、時間を有効に使えるのだ。

・同じ30分を60分や90分に使えるということだ。

・時間の流れは、人によって異なる。

・これは、経験者しかわからないかもしれない。

 

15.頭の回転が速くなる

・瞬間詰将棋やフラッシュ詰将棋で脳を鍛えると、頭の回転が速くなる。

・これにより、実戦での読みも数倍速くなる。

 

16.将棋の筋が良くなる

・詰将棋は、手筋の宝庫である。

・特に、終盤の手筋は、群を抜いている。

・詰将棋を解くだけで、寄せの実力が数段アップする。

 

17.読みの切り捨てや早期の打ち切りが適切になる

・結論の出る局面での読みの打ち切りが早くなる

・将棋は、指し手を読めるだけが重要ではない。

・読みの打ち切りも同様に大切である。

・詰将棋を数多く練習すると、この打ち切りが上手になる。

 

18.詰まないことがわかる

・詰将棋では、詰むことばかりを読んでいる訳ではない。

・詰まない変化も数多く読んでいる。

・これが、将棋上達に頗る効果的だ。

・自玉に詰みがないことがわかれば、敵玉に必死かければ将棋は勝てる。

 

19.序盤と中盤の構想力が身に付く

・詰将棋で読みを訓練すると、あらゆる局面で指し手を読む力がアップする。

・それは、将棋の終盤だけでなく、序盤と中盤にも通ずる話である。

・一部のプロのこれを認めているが、本当はプロ全体が把握していることである。

 

20.逆転勝ちが増える

・将棋の勝敗は、9割以上終盤力で決まるそうだ。

・詰将棋で将棋の終盤力を鍛えれば、それだけ逆転勝ちが増える。

・アマチュアの将棋は、何度も形勢が逆転している。

・その形勢を引き寄せる力が詰将棋の練習で高まるのだ。

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